メディアが、私たちが住んでいる世界がどんなかを
それぞれの手段をもって、様々な「編集」をして
伝えてくれる。
現実が、制作者の「意図」の下で切り貼りされて、
私たちの前に現れる。
特にテレビは、時間が限られているから
その「切り貼り」ぷりは甚だしいものと考えるべきだろう。
しかし現実は、そんなにきれいに単線で、
うつくしくまとまっているものでもないだろう。
複雑をきわめて実に見通しが悪いはずなのだ。
去年の4月からテレビのある生活環境に戻り、
インターネットニュースを読み始めたけれど、
物足りなくなって新聞の定期購読を再開した。
新聞は、あやしいけれど面白い。
現実問題の本来の複雑さに触れるきっかけとなる。
NEWS ZEROというニュース番組を見て、
これが報道番組なのかと驚愕した。
見るに耐えかねて、すぐにチャンネルを変えた。
ざらざらしているはずの現実がつるりとまとまって、
コメントが隣近所のおじさんのつぶやきのように思えたのだ。
あれを多くの人が鵜呑みにして、
あれだけで現実を見ていると思い込んでいたらと
考えるとゾッとする。
情報発信者は、少々視聴者を馬鹿にしてはいないかと、
腹立たしささえ感じられる。もう少し視聴者の思考を促して欲しい。
私達情報受信者は、様々な情報に触れて、
「考え続ける」ことが大切なんだと思う。
コインが、円にも長方形にも見えるように、
見方一つで現実は様々に映って見える。
こういう考え方もあるし、そういう考え方もあるね、と受容して、
知識を体系的に重ねて、立体的に物事を捉える視座をもてるように、
溢れる情報と付き合っていきたいと思う。