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Web Accessibilityからのインプリケーション

どんなハンディキャップのある人も、
健常者と同じようにウェブサイトから情報を取得できるように、
という目的で生まれた概念が、ウェブアクセシビリティ。
access(アクセスする)+ability(可能性)で、accessibility。

ついこの間、日本語に翻弄され、専門用語にやっつけられつつも、
かなり不完全な状態ではありましたけれども、
最新のワーキングドラフト翻訳を試みました。

私自身がとても畑違いなので、
言っている事自体も見当違いかもしれないのですが、
思ったことが二つあったのでそれを。

■全部が全部AAA達成しなくたって、
ウェブサイトの目的によってはいいんじゃないの。

When text requires reading ability more advanced than the lower secondary education level, supplemental content or an alternate version is available that does not require reading ability more advanced than the lower secondary education level.

これを訳したときに思ったのです。

最終版ではないので、これから変わるらしいし、
その他のガイドラインと毛色が違うから、これのみをもってして
上の結論を言うのは、いささか短絡的に過ぎるかもしれないのですが。

あらゆるウェブサイトが、中等教育以下の読解力でも
理解可能にするように補足的な説明をする必要ってあるんでしょうか。

それがその年齢の人対象にしたウェブサイトだったら、
そもそもそのように作ってるでしょうから。

大体、たとえば中等教育以上の読解力があったって、
専門性の高い分野についてはどうするんだという疑問もあって。。

今はいろんなウェブサイトがあるから、
集合知を生かして自ら理解しようと思えば理解できる道も開けていて、
何も全部が全部そのウェブサイトで理解させようというのも、
ちょっと難しいんじゃないかと思ったわけなのです。
まぁ、目指すべきところが高いのは、別にいいんですけれど。

■社会の方がもっとハンディキャップについて
意識的にならないといけないって教えてもらったみたいだ。

一つ目のことを考えていた時、つまり、
ウェブサイトの内容や目的によっては全部達成しなくてもいいんじゃないか
と思った時に、そういえば、健常者以外を意識して情報を発信している
ウェブサイトは、そもそもどれ程あるのだろうか、と思ったわけなのです。

WCAG2.0を翻訳しているとき、私の頭には、
街中のバリアフリーデザインへのアンテナが張られていました。

目の見えない人の為の、駅ホームの上の凹凸ある黄色のタイル。
新宿駅では、人が並ぶ列を横切るように階段の方へ伸び、
その線は階段に完全に導かれぬまま切れて、
その先で途方にくれる杖を持った人を見かけました。

リアル世界のバリアフリーデザインでさえ、こんな状態なのだから、
世のあらゆるサービスが、健常者と同じようにそうした人々へ
提供されているとはとても言い難いのではないかと考えた時、
情報を遍くに渡していこうとがんばっているW3Cに、

ウェブサイトを通じた情報はハンディキャップを持った人でも
入手しやすいようにオレらがやっておいたよ!

なんて言われた日には、反省するしかないですよね。
だって、情報を得られたって、
他の健常者と同じようにサービスを得られないかもしれないのだから。

ウェブサイトの目的や内容自体が、そもそも健常者に向けたものであったなら、
一つ目の私の主張に従ってしまうと、AAAの存在自体意味なくなってしまいます。
(もちろん、ハンディキャップを持つ方をターゲットにしたサービスが充実
していればいいのかもしれないのですが)

「97%のWebサイトが最低限のアクセシビリティに達していない」国連調査
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/12/06/14149.html

私は、世の何%のサービスが、最低限のバリアフリー需要を満たせているのかを知りたい。

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コメント (2)

tsuchiya:

自身がサービスを受けられるかどうかを判断するのは、作り手ではなく利用者なんだと思います。
なのでWCAGで言うシングルAぐらいは全てのサイトが達成したい所ですね。

kobayashi:

確かにそのとおりですね。でも、AAAはすごく達成が難しいのだろうなと、翻訳した言葉を私が語る横で、tsuchiyaさんのいろいろに反応する様子から薄々感じ取ったのでした。

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2007年10月08日 23:38に投稿されたエントリーのページです。

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