« SQLife新コンテンツリリース | メイン | 100キロ歩け歩け大会 »

世の、人の美しさよ

今日、フィラデルフィア美術館展に行きました。

大学院生だった頃、
美術館には足しげく通って、
行く度に心が潤っていくのを感じていました。

レンブラントの絵画を見た時以上だったかな。
多くのお客さんがぞろぞろと並んで、
ゆっくりと絵画を近くで眺めている少し離れたところを、
私は心に訴えかけてくるものだけを
サクサクと、探して歩きました。

大学院生の美術館めぐりでは、
一枚一枚丁寧に見ていました。
その多くのお客さんのように。

でも結局いつも、心に残っているのはその中の数枚。
そしてなぜか一緒にいた人と同じ作品に感動していました。
だから心の感じるところを、見たいだけ見てやろうと
思ったのでした。

私の足を止めた作品は、

・カミーユ・ピサロ「ラクロワ島、ルーアン(霧の印象)
%E9%9C%A7%E3%81%AE%E5%8D%B0%E8%B1%A1%EF%BC%91.jpg

この人が見た風景が浮かんで見えるようでした。
鼻先からスゥーッと、霧の空気が体中に入り込んで、
涙で風景が滲んでしまう。そういう感動を、
これ以外の作品を見ても、追体験したような気になりました。

地球の美しい空気を感じ取って、感謝している人だ。
よく知らないけど、そんな風に感じました。

・クロード・モネ「睡蓮、日本の橋」
%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%BA%AD%EF%BC%91.jpg

作品名を後から知って驚きました。
大きなキャンバスは、もうほとんど色なのでした。
モネは、そんな風に景色を捉えているのだとしたら、
画家は現実に生きながらにして既に天国をみていたのでは
ないかと思わせます。

・アメデオ・モディリアーニ「ポーランドの女の肖像」
%E7%94%BB%E5%83%8F%200071.jpg

完全に私の足を止めてしまいました。
「すごい」と、小さくつぶやいてしまいました。
写真が悪いのでよくわからないと思いますが、
だいたいそういう作風です。
女性が座っています。ある表情で。

なんという人生を後ろに背負っているんだろう。
そう思わせるのです、たった一枚の絵で。
やや暗めのくしゃりとした、ザワザワした
気持ちになったのでした。

・パブロ・ピカソ「三人の音楽家」

大きなキャンバスに、楽しそうに演奏する三人がいました。
思わず笑顔になりました。

でもなぜだろう、ポストカードになると魅力が
半減どころか、10分の1以下になってしまうのでした。
ラスベガスで「座る女」を見た時と同じエネルギーを、
その一枚の絵から感じ取ったのに。
あまりの魅力のなさに、ポストカードをついに買いませんでした。

絵を見ると、画家の目を借りて世界を見ている気になります。
私たちはなんという美しい世界に生きているのだろうと、
気づかなかったことにハッとさせられるのです。

そして、「ポーランドの女の肖像」のように、
ただ黙って座りながらも、様々な感情を抱かせる人の絵を見て、
色々に苦悩して、歓喜して交々生きていくのが人間で、
なんだかそれ自体が愛おしく思えてくるのでした。

芸術の秋、そういえばそんな言葉もありました。
上野は外も中も、芸術で溢れていました。
近くではムンク展、シャガール展もやっていましたよ。

みなさんもぜひ。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://internet-changetheworld.com/mt/mt-tb.cgi/49

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2007年10月28日 21:00に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「SQLife新コンテンツリリース」です。

次の投稿は「100キロ歩け歩け大会」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.34