「女性」と言うと弱いけれど、「母」と言うと強くなる。
「人妻」と聞くと、男性による妄想が無限に広がっていくのが常だが、
『人妻魂』の著者嵐山光三郎によると、
人妻の要諦は、夫を鼓舞し、挑発しつつ同化し、紙一重のところで調教する技術にあり、 さらに付け加えるならば、教養です。知恵です。才ある夫を生かすも殺すも妻しだいで、 才がなくても、おだてりゃ夫は踊りだします。
男尊女卑の地域として知られる九州の男が
こういったのを思い出した。
女性の方が大人なんだよね。 夫の無茶苦茶な横暴ぶりを、「仕方ないわねぇ」と 大目に見ているでっかい器量の持ち主。
こうなってくると、「人妻」ではなくて
もはや「母」になってくるわけで、
既婚女性は「母」になったり「女」になったりしながら
うまいことダンナへの手綱に緩急つけているのだから、
まったく、たいしたものである。
さて、私が言いたいのは、この「母」としての強さや
「人妻」としての手のひらコロコロ的妖術をもつ女性が、
社会的視点を備えて起業家や起業家の妻になった時には、
実は社会を変えられる潜在力を持っているのではないか
ということ。
いかにしてさような妄想が生まれたかと言うと、
平塚らいてうの平和主義を心底に持つ私が、
『ダカーポ615号』の「成功する女性の条件」特集の中で
成功している女性社長の話を読んだことが
きっかけである。
彼女たちは、「女性」としての魅力を武器に、
いわゆる「できるオトコ」を背後につけようとするタイプの
女性社長を蔑んでいるようで、そのうちの一人が、
すべての話を「マインドは男なんだよね。
一昔前にたくさんいたたくましい男。(笑)」と締めくくった。
そして、最終的には全員(三人)で、
「女としての恋愛や結婚はなかなかうまくいかない」
と嘆いて、対談が終わったのである。
なんとも空しいこと。
・・・「母」力、「人妻」力【その2】へ続く