女の底力
私の尊敬する高校の先生は昔、本屋さんでこう言った。
「タイトルを見れば、わかるんだよ。」
本が読んでくれ、と語りかけてくるという。
私は本屋さんに行って、そういう本を探して歩くのが好き。
今日も池袋ジュンク堂へ行った。

(ジュンク堂HPより)
大きなビル。各階に全部、本がおいてあるというこの興奮ったらない。
入り口近くのワゴンで、みつけてしまった詩の本。
そうだった、そうだった。
茨木のり子に心を奪われたのだったわ、昔。
再び、「自分の感受性くらい」を読み、
その人を知りたいと思って、其の階へ。
作品からどうしても染み出てしまう、
作者の素顔にふれたい一心でエスカレーターを駆け上がった。
彼女の詩集のまわりには、宮沢賢治や中原中也、
その後ろには、寺山修司という、なんとも気になる方々の
様々な本が並べられていたけれど、まずは茨木のり子さんを
知りたいのだからと、浮気な心に言い聞かせて選んだ。
『おんなのことば』(童話屋)
『一本の茎の上に』(筑摩書房)エッセイ
買ったぜ。
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女性だから、其の可憐で微妙な心の動きもあるし、
だけれども女性特有の強さもあるし。
私はこういう、女性ならではの感情の揺れとか、
愛とか強さに惹かれてしまう。
尊敬する人は、みな女性。
平塚らいてふ、伊藤野枝、林芙美子、松井やより、田口ランディ・・・。
みなあくまで「自己に忠実に」生きていた。
先輩はこう言った。
「女性であるということは、一つの才能だ、武器だ。」
クライアントとの関係や状況によって、
プレゼンをしてもらうのに、女性でないといけないことがある、と。
たまたまバーで知り合った女性がこう言った。
「クレームを謝罪しなければいけないとき、いつも社長は私に行けというのよ。」
電話応対を学んだ前の会社の女性の上司。
女性にしか出せない、温かく包み込むような優しいトーン。
私はまだ、会社の中では実感できないけれど、
きっとあるのだと思う、見えないけれど女性だからこそ、
発揮できる何かが。
先輩に「化粧直しくらいしろ」といわれてから、
初めて化粧ポーチを持ち歩き始めたけれど、
一度もそのポーチを開けていない。
夜になると、オヤジのようにあくびをして、
独り言が漏れ出てしまう私。
女の底力、いつになったら。。。
おや、茨木のり子さんの声が。
ばかものよ


